IgA腎症-入院(扁桃腺摘出術)
腎生検の結果、IgA腎症と診断され治療の為に入院することになりました。
IgA腎症の治療開始
まず病巣の扁桃を摘出する「扁桃摘出術」をします。それからステロイドパルス療法をすると言うことです。長期入院するのは初めての経験。前回は検査入院で4日でしたが、今回は2ヶ月程の入院生活になりそうです。
入院1日目
入院当日は入院・手術についての説明を聞きました。私は吸わないから関係ないけど、タバコに関する話がありました。なんでもタバコは咳や痰が増えたり傷の回復に悪いので手術後、治癒するまで禁煙してくださいとのことでした。やっぱりタバコは良くないんだね。それから、麻酔科医から術前説明がありました。扁桃摘出術当日、私は全身麻酔をするそうです。麻酔の安全性は高いものですが、絶対とは言えない。様々な事が起こりうる。緊急の事態が発生した場合、問題解決のために全力を尽くしますと言う説明と、それに対する処置を受けてもらうための説明がされました。説明を聞いたあと麻酔同意書にサインをしました。手術同意書にもサインしました。ペラペラの用紙だったけど、内容は責任と覚悟が詰まったものでした。しばらくして手術室看護師さんから術前訪問がありました。その後、抗生剤のテストをしたり、常備薬があればチェックしてもらったりしました。
入院1日目~3日目
入浴して清潔にします。入浴後の行動は自由でしたね。自由って言っても院内を散歩するかテレビを見たり本を読んだりするくらいでしたけどね。
入院3日目
夕食後は絶食です。水分は21時まで飲んでもよかったです。そうそう、うがいをしっかりしてくださいって言われました。明日、扁桃を摘出するからだろうな。夜9時に術前薬の眠剤レンドルミンD錠0.25mg1錠と下剤プレゼニド錠2錠を飲みました。今日は何だかバタバタした1日だった。明日は全身麻酔をして手術だ。不安だけど任せるしかない。何にしても睡眠は大事だ。寝よう!
扁桃摘出術-手術日の術前にしたこと
起きたら洗顔・歯磨きは必ずする。食事はできません。水も飲めません。テレビを見ながら時間を過ごすけど、術前だと考えると時間が経つのが遅いこと。長いな~まあ、しゃあないですね。午前10時に浣腸をするって聞いてたんですが、快便だと伝えたら浣腸はなしになりました。手術へ行く30分前になると、身につけている入れ歯や指輪・ヘヤーピン・時計などを外します。トイレをすませてベットで横になり静かに待ちます。昼頃に点滴を始めました。手術室に行く前の気持ちを落ち着かせたり、麻酔をかかりやすくするための薬を筋肉注射しました。筋肉注射をした後はベット上で安静にしときます。しばらくすると看護師さんが来てベッドごと手術室に向かいます。嫁さんに、「いってらっしゃい。待ってるね」と声をかけられ、「いってきます」と言って病室をあとにしました。
扁桃摘出術-(両)口蓋扁桃摘出術
この口蓋扁桃摘出術をする理由は、慢性扁桃炎のためとIgA腎症の病巣扁桃のためです。実施に伴う危険性、予想される合併症には、出血・疼痛(とうつう)とは、痛いこと・腫張(しゅよう)とは、炎症などで身体組織の一部分がはれあがることです・ストレス・腎機能の一時悪化などがあります。 手術室につくと、耳鼻科の先生や手術室の看護師さん達が迎えてくれました。挨拶を交わし、ベッドから手術台へ移動したとたん、体の各部に色んなセンサー類をつけてくれます。そして、看護師さんが酸素マスクのようなものを顔の前に持ってきて、「酸素です。思いっきり吸ってくださいね~」と言われたので吸いました。吸ったとたん気を失い、気がついたら名前を呼ばれていました。目を開けたとたん気管挿管を抜かれます。「ああ、手術が終わったんだな」と思いました。口から管が抜かれていく感じが何とも言えませんでしたね。あ、全然痛いとか苦しいとかなかったです。あ~管が口がら出てる~出てるよ~みたいな。全身麻酔は、ほんまアっと言う間でした。私は夢を見ましたけどね。広い空間の真ん中に私が座っていて、家族や知り合いのみんなが、私のまわりの全方向から見て微笑みかけてくれたり、話をしてくれたりしてくれてる夢でした。全身麻酔ってホンマに良く効くんだなと実感しましたよ。全身麻酔をする前、少しは抵抗(寝ないでいてやる)しようと思ってたけど、全然できませんでした。もうね、フッと気を失っちゃいますから(笑)
扁桃摘出術-手術日の術後にしたこと
病室へ戻る
手術を無事に終え点滴をしたままベッドで病室へ向かいます。途中、父親が見え「どうな?」と声を掛けてくれたのを覚えています。病室につくと、すぐに酸素吸入をしてくれました。シューって勢いよく出てる。ドラマなんかでよく見るやつだ。まだ麻酔が切れてなくて朦朧(もうろう)としてる中、手術の結果なのか家族と話してる様子が見えました。その様子を見て安心したのか眠りにつきました。
麻酔から完全に目覚めた
少し眠ったみたいで、目が覚めると嫁さんが笑顔で「頑張ったね」と声をかけてくれた。と同時に喉の痛みに襲われた。喉の痛みは扁桃腺をよく腫らしていたので、あんなもんだろうと思っていた。だがしかしだ。全くの別物で凄まじく痛かった。口からは次々と血が混じった唾が出てくる。何度も何度もティッシュに出しました。嫁さんが話掛けてくれるので喋ろうとするけど、喉が痛くて喋れない。喋れないから、私からは紙にペンで書いて筆談しました。普段からよく夫婦でしゃべるから、ペンで書くのが忙しこと。これまた変わった体験が出来ました。今だとLINE(ライン)があって便利やろうな。その会話の中で、麻酔からぼんやりと覚醒した私が、看護師さんや家族に何度も言った言葉があるそうです。麻酔が完全に切れてから、家族や看護師さんに聞きました。「ええ夢やった。ホンマええ夢やった~」って、何度も何度も大声で言うてたらしい。何となくだけど覚えている。覚えてるから余計に恥ずかしかったです。何よりも無事に手術を終えたのでホッとしました。気管挿管を入れたからか、麻酔が切れてからしばらくの間、歯と顎が痛かったです。それよりも、この扁桃摘出術。麻酔が切れてからの喉の痛みは本当に半端なく痛いです。覚悟しておいてください。痛いです。
扁桃摘出術後、初めての食事
手術後2時間以上経過すれば流動食から食べられると聞いていた。私はお腹が空いている。喉は激痛だし血が少しづつだけど出てくる。そんな状況下だが、いざ夕食が運ばれ目の前にすると、そんな痛みなんぞ、どうでもよくなる。とにかく食べたい!食欲マックスだ。食事の30分前にめちゃくちゃ甘いシロップみたいな薬のポンタールを飲みました。炎症や痛みを抑えたり、熱を下げる作用がある薬です。重湯を口に運ぶ。飲み込む。痛い!めっちゃ痛い!この繰り返しだ。おかずも柔らかいものばかり。飲み込む。痛い!血をティッシュに出す。食べる、飲み込む、痛い。時間はかかったけど、出された食事は全て食べました。嫁さんビックリ。痛かったけど、おいしかったです。ごちそうさまでした(^▽^) 食後すぐに、レフトーゼシロップを飲みました。この薬は炎症を和らげ、痰の切れをよくする作用がある薬です。
手術後
手術後、接続点滴(抗生剤を含む)をし続けます。夕食後から痛み止めのロキソニンを飲みました。手術後はベッド上で安静でしたが、手術後6時間たてばトイレまで歩いてもいいようになりました。咳をしてもいいけど、あまり強い咳はしないでと注意されました。せっかくできた喉の血塊がとれちゃうみたいです。食後は必ず、うがい薬のイソジンガーグルでグチュグチュと口をゆすぐように指示がありました。ガラガラとうがいはダメです。これも血塊がとれちゃいますからね。そうこうしてると就寝の時間が来た。明日からの入院生活はどうなるのかな。
次回はIgA腎症-扁桃腺摘出術後の入院生活です。
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